レンダーショットとは、インテリアデザインした3D図面を実際の写真のように撮影したコンテンツのことを言います。
チュートリアルを一つずつ順に進めて、素晴らしいレンダーショットを撮影してみましょう!
太陽光の角度/強度設定 ▶️ 照明配置 ▶️ レンダースタジオへアクセス ▶️ レンダーショットの設定値を調整して撮影
1. 太陽光の角度、強度の設定
適切な明るさのレンダーショットを作成するためには、窓のある部屋で太陽光の角度と強度を調整する必要があります。
太陽光の方向を確認しましょう。太陽光の方向は、エディターだけでなく、レンダースタジオの「鳥瞰図」モードでも確認できます。
- 3Dモード(ショートカットキー:3)に入り、右下の太陽アイコン(☀️)をクリックして値を調整しながら角度と強度を確認
- 太陽光の強度は0.35〜1.0がお勧め/1.0に近づくほど影のコントラストが強くなる
- 12月/午後の時間帯にすると、光が長くて豊かに入る
2. 照明の配置
照明を配置することで、より適切な明るさのレンダーショットが撮影できます。
- 照明を配置する際は、[2Dモード] (ショートカットキー:1)で床置き家具/壁置き家具を非表示にして配置すると便利です。Shift+ドラッグで複数選択し、コピー&ペーストしてください。
- 照明の床からの高さを確認してください。天井よりも高い位置にある場合があります。天井(2300)より低く合わせてください。(例:照明製品の高さ10mm→床からの高さ2290mmに設定)
それでは、画面の右側に表示されるカメラをクリックして、レンダースタジオにアクセスしてみましょう。
3. レンダースタジオへアクセス
レンダースタジオにアクセスすると、次の図のように3次元空間に実際に入っているかのような画面が表示されます。
画面の両側には、レンダリングの詳細を調整できるタブがあります。それぞれの機能について見ていきましょう。
1️⃣ 詳細設定
- 画面比率: レンダリング画面の比率を設定できます。(16:9, 9:16, 4:3, 3:4, 1:1)
- 解像度: レンダリング解像度を設定できます。(Standard, 2K, 4K, 8K)
- 事前設定: レンダリングショット撮影時間帯を設定できます。選択したオプションによって太陽光の強さや角度が変わります。(手動, 日の出/日の入, 朝, 昼)
- 太陽光: タイムゾーンを自分の好みで細かく設定できます。(月, 時間, 強さ, 方位角)
- 環境設定: 白色照明、黄色照明によって部屋の雰囲気が変わるように、照明の温度(Temperature)調整によってレンダリングショットの印象も変わります。
- 背景: レンダリング撮影時に窓の外に見える背景を選択できます。背景はレンダリングショットが完成した後に確認できます。
- 追加の照明: レンダリングショットのトーンを決定できます。
2️⃣ 平面図
現在の自分の位置をカメラで確認できます。レンダリング撮影時にカメラの目(赤い点)が壁に位置していると、レンダリングが黒い画面になるので注意してください。
3️⃣ カメラ角度設定
- カメラ角度/高さ
- 視野角: 視界に入る範囲を調整できます。視野角が大きいと画面が歪むことがあるので注意してください。
- カメラクリップ: 調整値に応じて家具の断面を確認できます。
- AI推奨カメラ位置: AIが最適なレンダリングショットが得られる位置を自動
- 現在のビューを保存: 気に入ったビューの位置を保存して活用できます
画面上部にあるビュー設定を通じて、お好みのモードで撮影が可能です。
- 一人称ビュー: 実際に空間に入っているかのような感覚を与えます。自分がインテリアした図面のレンダリングショット(実際に写真を撮ったような感じの写真)が撮影できます
- 鳥瞰図: 図面を上空から斜めに見下ろしたときのビューです。
- 平面ビューア: 上から図面を見下ろしているビューです。図面上の赤い点は現在位置を示しています。パノラマ: パノラマは、空間の中に立ちながら首を回して空間を見渡すようなレンダリングショットが撮れます。
- パノラマショットを撮った後、720ツアーを作成できます。(*720ツアーで自分がインテリアした空間をメタバースで体験できます。)
空間を移動しながらレンダリングショットが撮りたい場所を選択できます。移動はWASD/QERFキーで可能です。また、画面右上にあるカメラアイコンをクリックした状態で移動してもらえれば大丈夫です。
空間移動後は、マウスや画面右側にある[カメラ]タブを使って角度を調整してください。
4. レンダリング設定値調整後の撮影
レンダリングショットを撮影するために、詳細設定値を調整してみます。レンダースタジオに入った後、明るさは基本的に設定されています。カメラの角度を適切に動かしてレンダリングすれば、適度な明るさのレンダリングショットが生成されます(窓があり光が入る空間の場合)。
- カメラの高さ: 0度(カメラはアイレベルで水平垂直を合わせるときれいに出る)視野角はデフォルトで設定された60度以下をお勧めします。それ以上になると歪みがひどくなります。
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部屋に窓がない場合は、太陽光が入らないので注意してください。
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太陽光の強さは0.5〜0.7程度をお勧めしますが、窓のサイズやカーテンの位置によって異なりますので、空間に合った太陽光を入れてください。
- 間接照明は照明のワット数と同じように考えていただければと思います。強度20〜30をお勧めします。暗くなった場合は、間接照明の強度を少しずつ上げてください。全体的な空間イメージの明るさが調整されます。
- 環境設定は背景画像から出る光の強度と考えていただければと思います。強度10〜15をお勧めします。
レンダリングショットは空間と太陽光、間接照明、背景の強度が相互に影響を受けるため、絶対値はありません。綺麗なレンダリングのために、少しずつ調整しながら使用していただければと思います。
すべての設定を行った後、[レンダリング]をクリックすると、実際に写真を撮ったような感じのレンダリングショットを見ることができます!
5. パノラマ撮影方法
パノラマとは、一箇所に立ちながら空間を360度(左/右/上/下)見回しながら撮影した写真のことを指します。レンダースタジオ上部にある[パノラマ]タブをクリックします。
左側に表示される解像度、太陽光の値を設定してください。窓がある場合は、背景値も設定してください。
すべての設定を行った後、[レンダリング]を押してレンダリングを開始します。